写真の方向性

写真を撮っている人には2種類いる。
一つは、好きな写真を撮って、それを販売したり、出版したり、個展を開いたりしてそれを収益とする写真家。
そしてもう一つは、クライアントから依頼を受けて相手のニーズに合ったものを撮影•納品して報酬を得るカメラマン。

ほとんどの場合が後者である。
写真家かカメラマンか…
実際生活して食べていかないといけないとなると、自分の好きな写真というより、相手の望むものを撮ることの方が需要が高い。

仕事をしていると不本意なこともある。
でも報酬を得る以上は相手に合わさなければならない。それは当たり前。相手がお金をくれるのだから、相手の望むことをしてあげなきゃいけない。ビジネスとしての考え方。
クライアントがこうして欲しい…え、でもそれはちょっと…と思っても、合わさざるを得ないこともたまにはある。
本当は私の写真はこうだ!と言いたい。
でも、食べていくためには、相手を否定出来ないのが現実。プライドじゃ飯は食えない。
そういう風に言えるのは、自分にたくさんファンがついてたくさんの人からあなたの写真が好きですって言ってもらえるようになってからの…自己主張。
好きなことはやっているのだけど…切実だったりする。
いつかは…を夢見ながら日々カメラを持ち出す。
でも、いかなる場合であっても写真を撮るのは楽しい。
それなりの機材を持って、勉強して経験を積んでってするから、やっぱり喜んでもらえることも多い。
自分の世界観が…とかいう前に、今は自分の好きなことをやってる。
それに関して、『ありがとう』っていう言葉をもらえる。本当に嬉しい。
前まではお金のためだけに、嫌々勤めていた。生きるための手段として。それももちろん大切だし、ほとんどの人がそうなのだと思う。逆に言えば私は嫌なことから逃れて今に至る。だから、日々勤めている人はそれもすごいことなんだと思う。
でも今は写真という仕事が楽しい。
ただそれだけ。
利益とかもちろん、考えなければいけないことなのだけど、でも今はやりたいと思えることをめいいっぱいやりたい。
結果がどう付いてくるのかはわからないけど。
そしてそうさせてもらってる環境にも感謝でしかない。
明日もいい写真を撮りに行こう。
めいいっぱい楽しもう。
そう思って今はたくさんもがいて頑張ります。
苦しみも痛みも辛さもたくさんあるけれど、 それら全て学びであり、明日への糧となるから感謝の気持ちを忘れずに人と人との出会いを大切に生きていこう。
撮影の依頼、心よりお待ちしています。

PHOPLE

photo × people 『写真×人』

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